子宮頸がんは『予防ができる唯一のがん』と言われていますが、日本では毎年1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人もの人が亡くなっています。
以前は発症のピークが40~50歳代でしたが、最近は20~30歳代の若い女性に増えてきており、30歳代後半がピークとなっております。また、2000年以降、患者数・死亡者数は年々増加傾向にあり、社会問題となっています。
メトラスでは、毎年2月を子宮頸がん啓発月間と定め、子宮頸がんの予防・検診・治療に対する正しい知識の普及に努め、また支援・活動団体を支援いたします。
全女性従業員を対象に子宮頸がん検診※¹の受診を推奨し、昨年は受診率100%を達成しました。
今年度も全女性従業員を対象に丸の内の森レディースクリニック様と提携し子宮頸がん検診の受診率80%以上を目指します。
※¹検診費用は会社が全額負担、並びに勤務時間内で受診できるよう業務を調整し、社員の負担軽減を図り受診率向上に努めています。
毎年2月は子宮頸がんの啓発シンボルである≪ティールアンドホワイトリボンバッジ≫を
外勤者が着用することで多くの方に関心を持っていただき、子宮頸がんの認知度向上とともに予防・定期検診の大切さを伝えています。
※ティールアンドホワイトリボン
子宮頸がん検診の働きかけと患者支援を目的としてアメリカを中心に世界で活用されている啓発活動のシンボルアイテムです。
推進パートナーに参画することで、「がん」について 知る・学ぶ・活用する・参加することができます。
がん対策の最新情報とがん対策を推進するためのツールを活用し、正しい知識の普及に努めています。
【企業が取り組める3つのがんアクションとは】
① がん検診の受診を啓発すること。
② がんについて、会社全体で正しく知ること。
③ がんになっても、働き続けられる環境をつくること。
少しの知識と行動で運命が変わる病気である「がん」
厚生労働省『がん対策推進企業アクション』に参加している、パートナー企業・団体の大切な人材を
守るための対策の一環として、「e-ラーニング がん予防と両立支援」が作成されました。
弊社では、がんに対する正しい知識を身に着けることを目的とし、全従業員を対象に、eラーニング受講率70%以上を目指します。
丸の内の森レディースクリニックでは
● 全てのライフステージのかかりつけ婦人科医を目指します
女性には思春期・生成熟期・更年期・老年期の4つのライフステージがあります
健康な時も不調を感じる時も、あなたの現在と未来のライフステージを見据えたチェックとケアを提供します
● 女性の主体的なリプロダクティブヘルスを守ります
自分の健康を自分で管理する、子供を産むのかどうか、いつ産むのかなど妊娠出産に関することをあなた自身が決める、リプロダクティブヘルツ/ライツを守るためのお手伝いをします
● 「病気」を判断・治療するだけでなく、QOL(生活の質)を保つお手伝いをします
病気とまではいかないけれど、月経や生理周期にわずらわされたり、振り回されている人は多いはず。少しでも快適に毎日を過ごせる方法をご提案します
● 安心できるマタニティライフのお手伝いをします
ママの健康状態と赤ちゃんの成長を見守るための健診と、妊娠健診より一歩踏み込んで「赤ちゃんは元気にしているか」を評価を行い、安心してマタニティライフを送れるようサポートします
産婦人科専門医・医学博士・FMF認定超音波医
• 1976年兵庫県神戸市生まれ
• 2001年大阪大学医学部医学科卒業
大学卒業後、大阪大学医学部附属病院、りんくう総合医療センターなどを経て川崎医科大学講師就任
• 2009年ロンドンのFetal Medicine Foundationへ留学。胎児超音波の研鑽を積む
• 2015年川崎医科大学医学研究科博士課程卒業
周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、インターネット、雑誌、書籍で情報発信を行う
産婦人科医の視点から社会問題の解決、ヘルスリテラシーの向上を目的とし活動中
子宮頸がんは子宮の入り口の子宮頸部と呼ばれる部分にできるがんで、罹患原因のほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によります。
HPVは百種類以上もの型が存在し、その内の15種類ほどが子宮頸がんの原因とされています。HPVは性別関係なく感染するごく普通のウイルスで、性交経験のある女性の過半数は一生に一度は感染機会があると言われています。
感染してもほとんどの人が自然治癒しますが、一部の自然治癒しない人は異形成と言われるがんの前状態を何年か経てから子宮頸がんに進行します。
異形成や初期の子宮頸がんの段階では自覚症状がほとんどなく、症状に気づいた時には進行しているケースが少なくありません。
よって早期発見が非常に重要になることから、
①定期検診での早期発見・早期治療
②子宮頸がんの原因であるHPV感染のリスクを抑えるワクチンの接種
の予防対策が大切になります。
※ワクチンは全てのHPV型に効果がある訳ではありません。よってワクチン接種後も国が推奨するように2年に1回は検診を受けましょう。