子宮頸がん検診 受診の推奨
全女性従業員を対象に子宮頸がん検診※1の受診を推奨し、昨年は受診率90%を達成しました。
今年度も全女性従業員を対象に丸の内の森レディースクリニック様と提携し子宮頸がん検診の受診率80%以上を目指します。
※1 検診費用は会社が全額負担、並びに勤務時間内で受診できるよう業務を調整し、社員の負担軽減を図り受診率向上に努めています。
ティールアンドホワイトリボンバッジの着用
がん対策推進企業アクション 推進パートナーに参画
厚生労働省が実施する「がん対策推進企業アクション」に賛同し、推進パートナーとして参画します。
がんへの正しい理解や、がんの早期発見・早期治療を目的としたがん検診受診の啓発活動に取り組み、がんになっても働き続けられる環境づくりに努めて参ります。
Working RIBBONへの参加
がん対策推進企業アクション女性会議「Working RIBBON(W RIBBON)」は、女性の経営幹部やリーダーが中心となり、企業の女性のがん対策を牽引するプロジェクトです。
弊社では子宮頸がん検診受診率80%以上を目指す「80%チャレンジ宣言」を行っています。
e-ラーニングの受講
少しの知識と行動で運命が変わる病気、がん。
健康な今だからこそ、もしもの時に備え、知識を身につけていただくようe-ラーニング『がん予防と両立支援』の受講を推進しております。
弊社では、がんに対する正しい知識を身に着けることを目的とし、全従業員を対象に、e-ラーニング受講率70%以上を目指します。
e-ラーニング
『がん予防と両立支援』
監修:中川 恵一 先生
東京大学大学院医学系研究科 総合放射線腫瘍学講座 特任教授
厚生労働省がん対策推進企業アクション議長
文部科学省「がん教育」の在り方に関する検討会委員
子宮頸がんとは
子宮頸がんは子宮の入口(子宮頸部)にできるがんです。
罹患原因のほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によります。
HPVは、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
しかし、『HPV感染=がん』ではありません。HPVは通常、体の免疫力で自然に検出されなくなります。
しかし一部の自然治癒しない人は、異形成と言われるがんの前段階(前がん病変)を何年か経てから子宮頸がんに進行します。異形成や初期の子宮頸がんの段階では自覚症状がほとんどなく、症状に気づいた時には進行しているケースが少なくありません。
よって早期発見が非常に重要になります。
予防方法
子宮頸がんには2つの予防方法があります。
① HPVワクチンの接種
子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぐ予防接種です。
HPVワクチンは、その種類や接種時の年齢により、2回もしくは3回の接種が必要です。
※HPVワクチン接種で100%がんを防げるわけではないため、HPVワクチンを接種した人も、20歳をすぎたら2年ごとに子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。
② 子宮頸がん検診
子宮頸がん検診では、がんになる前の細胞(前がん病変)や、がんの早期発見ができます。
子宮頸がんは、初期の自覚症状が出にくく、自分では気付きにくい病気です。
そのため、20歳以上の女性は、2年に1回、子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。
定期的に検診を受けることでがんになる前の段階で診断することが可能です。また、早期がんのうちに発見して治療すれば、ほとんど治癒が望めるがんですので早期発見は重要です。
子宮頸がん治療が進歩する今も、変わらない「早期発見」の重要性
―丸の内の森レディースクリニック 理事長 宋 美玄先生インタビュー
メトラス株式会社では2022年から毎年2月、丸の内の森レディースクリニック様と提携し、全女性従業員を対象に子宮頸がん検診※1の受診を推奨し受診率向上に努めています。
※1検診費用は会社が全額負担し、勤務時間内で受診できるよう業務を調整することで社員の負担軽減を図り、受診率向上に努めています。
本年も検診のご協力をお願いする丸の内の森レディースクリニック 理事長 宋 美玄先生にお話しをお伺いしました。
子宮頸がん治療が進歩する中、今も変わらない「早期発見」の重要性と今変わりつつある「国民の意識」
―子宮頸がんとはどんな病気なのでしょうか?
宋先生「子宮頸がんとは、子宮頸部にできるがんのことです。ほとんどの子宮頸がんは、子宮頸部上皮内腫瘍という、がんになる前の状態を経てからがんになります。
最初はほとんど症状がなく、かなり進行してから症状が出ることが多いです。
不正出血や性交時の接触出血、おりものから変な臭いがするなど…そのような症状が出たときには、既にかなり進んでいると思ってください。」
―子宮頸がんのセルフチェック方法はありますか?
宋先生「ないですね。乳がんみたいに自分で触診して見つかるというような方法はありません。自分で膣から検体を採取して簡易検査を行うセルフ検査キットは存在するようですが、学会としては勧めていませんので、クリニックで子宮頸がん検診を受診することをおすすめしております。」
―子宮頸がん検診にはどのような特徴がありますか?
宋先生「子宮頸がん検診では、<がんが がんになる一歩手前>で見つかるという特徴があります。」
―子宮頸がん検診は怖いと思う方が多いと思うのですが、なにかアドバイスはありますか?
宋先生「受ける時のポイントとしては、まず不安があったら医師や看護師に伝えてください。また緊張せずに、リラックスして力を抜いたほうが痛くありません。
あとカーテンは“開けたほうが安心なのか”“目が合うと嫌なのか”などあると思うので落ち着くようにしてもらうといいと思います。
服装については、受ける時にズボンだと全部脱がなくてはいけないので、上げるだけで済むスカートがおすすめです。」
―近年、子宮頸がんを取り巻く状況について、先生が感じておられる変化はありますか?
宋先生「治療法は日進月歩ですが、予防と早期発見が大切であることは変わりません。HPVワクチンの積極的推奨再開や男性への接種推進など、世論も進歩しています。ただ、検診に関しては制度や意識などにおいて大きな変化は見られていないのが現状です。」
―実際の医療現場では、検診受診率に変化は見られますか?
宋先生「日本全体で見ると子宮頸がん検診の受診率は43.7%で、年齢別にみると20~24歳が15.1%と最も低く、30代後半から50代前半までは50%を超えています(厚労省のホームページより)。
受診率は少しずつ上昇していますが、好発年齢と言われる20代〜30代の受診率向上が今後の課題です。
産婦人科にかかりつけるとそのあたりの受診漏れを低下させられるので、ぜひ生理痛やPMS(月経前症候群)などの不調がある人はかかりつけてほしいです。」
―HPVワクチンの接種状況や、患者さんの意識はいかがでしょうか?
宋先生「接種率を可視化した 「ワクチンJAPAN」という厚生労働省の公表値と医療機関データを統合・推計した数値に基づいたサイトによると2025年度における高校1年生相当の女子の初回接種累積率は約50.5% に達しています(前年同時期より約3%の上昇)。
日本で2013年から約8年間にわたり積極的な勧奨が差し控えられていた時期があり、その間の接種率はほぼ0%でした。しかし、積極的勧奨が再開された2022年以降、接種率が高まる中で世論も変わってきました。現場レベルでも当たり前に打ちに来られる親子が多く、励みになります。
ワクチンJAPANによると地域差も大きいので草の根レベルでの活動も含めた啓発が必要です。」
―ありがとうございました。最後に、検診や予防について改めてメッセージをお願いします。
宋先生「ワクチンに関しては、安全性が十分に検証されているので、ぜひ接種を検討していただきたいです。
検診で引っかかった方の中には、がんになる手前の異形成という段階と診断されて、婦人科で痛みを伴う検査を定期的にしている人もいます。
それに比べると、ワクチン接種は体への負担も精神的な負担もだいぶ少ないので、ぜひ予防として受けていただきたいです。
がんというと自分には関係ない、って思いがちですよね。
だからこそ、メトラスのような、企業が主体となって従業員の意識改革と福利厚生を両立する取り組みは、本当に進んだ取り組みで、とても素晴らしいと感じます。このような取り組みが日本中に広がると多くの女性の命や生活が救われることになると思います。」
連携施設の紹介
丸の内の森レディースクリニック
〒100-0005
東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング6F
丸の内の森レディースクリニックでは
- 全てのライフステージのかかりつけ婦人科医を目指します
女性には思春期・生成熟期・更年期・老年期の4つのライフステージがあります。
健康な時も不調を感じる時も、あなたの現在と未来のライフステージを見据えたチェックとケアを提供します。
- 女性の主体的なリプロダクティブヘルスを守ります
自分の健康を自分で管理する、子供を産むのかどうか、いつ産むのかなど妊娠出産に関することをあなた自身が決める、リプロダクティブヘルツ/ライツを守るためのお手伝いをします。
- 「病気」を判断・治療するだけでなく、QOL(生活の質)を保つお手伝いをします
病気とまではいかないけれど、月経や生理周期にわずらわされたり、振り回されている人は多いはず。少しでも快適に毎日を過ごせる方法をご提案します。
- 安心できるマタニティライフのお手伝いをします。
ママの健康状態と赤ちゃんの成長を見守るための健診と、妊娠健診より一歩踏み込んで「赤ちゃんは元気にしているか」の評価を行い、安心してマタニティライフを送れるようサポートします。
院長紹介
院長 宋 美玄 先生
産婦人科専門医・医学博士・FMF認定超音波医・日本産科婦人科遺伝診療学会認定医
- 1976年
- 兵庫県神戸市生まれ
- 2001年
- 大阪大学医学部医学科卒業
大学卒業後、大阪大学医学部附属病院、りんくう総合医療センターなどを経て川崎医科大学講師就任
- 2009年
- ロンドンのFetal Medicine Foundationへ留学。胎児超音波の研鑽を積む
- 2015年
- 川崎医科大学医学研究科博士課程卒業
周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、インターネット、雑誌、書籍で情報発信を行う。
- 2017年
- 丸の内の森レディースクリニックを開業
産婦人科医の視点から社会問題の解決、ヘルスリテラシーの向上を目的とし活動中